ごあいさつ
ユニオン投信は、労働組合が母体となって作られた、他に例を見ない大変ユニークな投信会社です。一般常識からすればかなり変わっているとお感じになるかもしれません。
しかし、「労働組合は何のために存在し、働く仲間たちのために、いま何をするべきか」ということを突き詰めて考えた結果、自然にたどりついた答えだったようにさえ思います。
「はたらく仲間と家族の財産づくりのお役に立つこと」
これがユニオンファンドの目的です。
それを通じて明るい未来・希望ある社会づくりに貢献することは、弊社の経営理念です。
この目的を達成するため、運用と販売には以下のような特徴があります。
- 時間をかけて将来に向けた財産づくりを支援するファンドなのだから、長期的なリターンが最も高いと期待できる株式に投資する
- 世界の成長を取り込むために、世界に分散投資する
- 成長が期待できる企業に投資するために、企業を選ぶ能力に優れ、かつ実績もある優れた運用会社のファンドを厳選する
- お客様の利益を最優先するために、販売は金融機関まかせにせず、基本的に自分たち自身で行う
- 長期の資産づくりに有効である「つみたて投資」を積極的にお勧めする
- 儲かる売買タイミングや儲かる株を教えるのではなく、財産づくりのための基本をしっかり理解していただけるような勉強会やセミナーに力を入れる
こうしたファンドの目的や特徴、そして「長期の資産づくりにあたっては短期の市況変動を気にして売買する必要はない」とのご理解が広がってきたためだと思いますが、大きな相場変動が何度もあった中でも、ここまで着実にご購入が継続し、運用資産額も設立当初から大きく増えました。
ユニオン投信はおかげさまで会社としても成長してきましたが、まだまだやりたいこと、やるべきことはたくさん残っています。今後も、社員はもとより、設立と運営に多大のご支援をいただいている株主労組の方々のお力もお借りして、皆さんひとりひとりのための投信会社として前進を続けてまいります。
ユニオン投信株式会社
代表取締役社長 久保田 徹郎
株主メッセージ
「ユニオン投信株式会社は労働組合が設立した投信会社です。」そう聞いて
何故、労働組合が投信会社を・・・? そう思われるのではないでしょうか。
皆さんご存知の通り、日本は超高齢化社会に突入しており、経済成長を前提とした社会保障制度の先行きは非常に厳しいものとなっています。一方で、働く人たちの意識は、「頑張って働いて、ある程度の貯蓄をすれば何とかなるだろう」という従来からの考え方から中々抜け出せないという実態があります。
このまま何もしなければ、一生懸命に働いて定年を迎えた後に「こんなはずじゃなかった・・・」という姿が現実になる日もそう遠くない。そんな危機感が始まりでした。
そこから、自分たちにできることは無いのか?と考え、労働組合でも、組合員一人ひとりが将来を見据えた財産形成の必要性を認識し、今からそれに備えることの重要性を説いてきました。しかし、幾ら考え方や知識を学んでも、それを実践できなければ解決にはなりません。そのためには、私たち働く仲間が安心して財産を形成していける具体的な手段が必要なのではないか。その答えが、ユニオン投信株式会社の設立だったのです。
そんな想いで設立したユニオン投信の使命は、「”はたらく仲間と家族”の財産づくりを支援し、明るい未来・希望ある社会づくりに貢献すること」です。そして、これを実現するために必要なことは、「地に足の着いた本物の投資を実践すること」と「働く仲間がこの想いに共感し・賛同して、共に行動すること」です。
会社設立から10年を経て、既にたくさんの仲間がユニオンファンドを活用してくれています。しかし、ユニオン投信が使命を果たすには、まだまだ多くの仲間が必要です。自分らしい人生の実現と皆が安心して暮らしていける社会を実現していくために、多くの方々に活用して頂きたいと思います。
共に行動していきましょう。
セイコーエプソン労働組合
執行委員長 品川 友