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コラム

株価はなぜこれまで上がってきたのか

ホームページのリニューアルに合わせ、ファンドマネージャーがいろいろ書くことができるコーナーを作ってもらいました。

このコーナーでは、投資の話やユニオンファンドの話をメインにします。
皆さんが株式や株式投信、そしてユニオンファンドとうまく付き合っていただけるように、役に立つヒントを書いていこうと思っています。例えば、
・私たちが投資している市場の最近の状況
・ユニオンファンドのこと
・「投資の仕方」のような話
個別株の推奨とかギラギラした株価予想などは書きません。

さて今回は、「株価はなぜこれまで上がってきたのか」です。
長期で財産づくりをするために押さえておくべきキモ、あるいは「株式長期投資の一丁目一番地」の話です。

株価は、一部には例外があるものの、これまで概ね長期にわたり上がってきました。
「耳にタコ」かもしれませんが、「経済が成長してきた」ことがその理由です。
この図は、アメリカの名目国内総生産(GDP)と、代表的な株価指数であるダウ平均株価を、ともに1930年から見たものです。
(縦軸の目盛りは、「差」ではなく「倍率」がわかるように対数表示にしてあります。)

青線で示したGDPと、オレンジの線の株価は、だいたいパラレルに推移してきたことがお分かりいただけると思います。
要するに、経済が大きくなるのにつれて株価も上昇してきた、ということです。

なんだ、アタリマエ、と思われるかも知れません。
でも、経済成長というのはとても時間がかかる話であり、なかなか実感しにくいものです。
上下に日々揺れ動く株価を見ていると、つい忘れがちになりますので、たまには思い出してみるのもいいでしょう。

私たちユニオン投信では、世界経済はこれからも拡大していくと思っています。
ならば株価も自然に上がって行くだろうと考えているわけです。

ただ、図をよく見ますと、いくつか気になることもあります。

例えば
GDP(青線)に比べて株価(オレンジの線)の方がよく上がっているときもあれば、逆の時もあります。
いつもぴったりというわけにはいきません。株価はいろいろな理由で上下に振れます。

また、最近のGDPは伸びが落ちているように見えますから、これからも大丈夫なんだろうかと疑問を抱かれたかも知れません。
それでもまったく大丈夫と思っている理由があります。

このあたりのことも、今後おいおい書いていこうと思います。
(久保田 徹郎)
  • このコラムは、掲載時点での意見・見通し等であり、将来の運用成果や市場環境等の変動を保証するものではなく、将来予告なしに変更することがあります。
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